疲労、夏空、呼吸のしかた。
30篇中 14篇目
としまえんに行ってきた。
今月で長い歴史に幕を閉じる。
東京で生まれ育ったわけじゃない。だから思い入れもない。
事前に日付指定して購入したチケット。
当日が近づく。たまたまその日は雨の予報。
その日が来た。
朝、テレビの予報は相変わらず、時折はげしい雨と伝える。
結局、雨はふらなかった。
代わりに、雲が美しい、最高の夏空。
SNSのタイムラインは、空の写真で埋め尽くされた。美しい。
火照った体。こんなにも長時間、外で過ごしたのが久しぶりのこと。
翌朝、目が覚めて、ほんの少しの疲労感と、言葉で言い表せない多幸感。
外出はいつもこうでありたい。
今日のしらべは、春野「Dance At The Moonlight feat.kojikoji」
今年はチルなサウンドが流行っているそうだ。
個人的には大好きなフィールドなのでありがたい。
好きなものが流行っていくと、だんだんさびしくなる思いもある。
この不思議な感覚は、娘が嫁に行く父親と同じ感覚なのだろうか。
開かなければ穏やかなまま。それがSNS。
わざわざ、心をざわつかせるために開くようなもの。
開くのは、それぐらいしか世間とつながっている気がしないからだろうか。
呼吸の仕方を変えたら、それまで楽しかったものが、急につまらなくなってしまう。
まるでタバコ。スモーキング。
喫煙者時代、煙は自分にとっての養分だった。辞めてしまえば、不要どころか不快なものになった。
呼吸は大切。
夏空に煙のようにうかぶ雲。
むにっとしていて、眺めていて心地よい。心の養分。